実車好きだからこそ生み出せる。 MINI-Zのリアルな走りの世界

1 9 9 9 年の誕生から今年で2 0 年を迎えたMINI-Z。手のひらサイズながら、見惚れるほどの美しいボディと実車のように楽しい走りの両方が楽しめる1/28スケールのRCカーは、デビュー以来世界中のクルマ好き、RCカー好きを夢中にし続け、京商ブランドの主力製品となるまでの成長を遂げた。2019年、この記念すべき年にその開発を牽引する開発者にMINI-Z開発への想いを聞き、そしてこの先20年後を見据えた未来のMINI-Zについて語ってもらった。

岩崎 航平
京商株式会社 R&Dグループ 開発/サブマネージャー


「私はクルマが好きという方たちにこそMINI-Zに触れてもらいたいと思っています」。そう語るのはMINI-Z育ての親である石川博義の後を継ぎ、現在その開発部隊を率いる岩崎航平だ。岩崎の趣味はクルマとバイク。休日ともなればドライブやツーリングへと出かける生粋の"実車派"として社内では知られている。


「社内にはRCカー好きが高じて京商に入社した人が多いんです。 でも私は皆とは少し違い、実車が好きで、実車を操っているかのような体験ができるRCカーがずっと好きだったのです。2003年に京商へ入社し、2011年からMINI-Zの開発に携わっていますが、開発者となった当初より私のこだわりは私自身を惹きつけている"実車の走り"をMINI-Zで作り上げるいうことです」。

 2017年に登場したFWDはそんな岩崎の想いが初めて具現化したシャシーだ。「企画の段階から参加したFWDはまさに私の想いが形になった最初の製品です。それまでのMINI-Zは実車が前輪駆動のモデルであっても、後輪駆動や四輪駆動のシャシーを選ぶしかありませんでした。本当にクルマが好きでそのボディを選んでくれたのであれば、実車のように前輪駆動の走りを楽しみたいと思うのは当然だと思います。


01から03へと3世代に渡り進化してきたMINI-Zのシャシーはレースでも楽しめるようその走りを磨き上げてきた歴史がありましたから、そのシャシーを04へと進化させるのではなく、新たに前輪駆動のシャシーを開発するという私の企画を実現させるためには乗り越えなければならない壁もたくさんありました。しかし私は実車の走りを感じられるMINI-Zが作りたかった。そして今までにないものを生み出したかった。そんな想いがこのFWDには込められているのです」。

 岩崎の強い想いから生まれたFWDはMINI-Zの歴史に新たなページを作り、既存のファンにもすぐに受け入れられた。そしてレースカテゴリーのひとつにFWDクラスも新設され盛り上がりを見せている。さらにFWDの登場は岩崎の狙いどおり実車好きの心も揺さぶった。誕生20周年を記念して行った"MINI-Z新規ボディアイディアキャンペーン"には世界中から幅広いモデルのリクエストが寄せられたが、そのなかには多くの前輪駆動の名車たちの名前もあったのだ。

 「キャンペーンに寄せられた数百件の投稿を読ませていただくと熱いコメントばかりで、改めて期待の大きさを実感しました。MINI-Zは今年で20年周年を迎えましたが、ホビーの世界で20年も継続して販売し、そして進化し、ファンに愛され続けているという商品はほとんどありません。


  私たちはこのような価値を大事にしながら、これからも多くの期待に応えていきたいと思っています。綺麗なボディ、豊富なバリエーション、そしてそれを実車のように操る楽しさはMINI-Zの歴史そのものであり、これからのMINI-Zも変わることはありません。そして何よりその実現こそ私自身のこだわりでもあります」。


来春にTOP20の中から新規ボディをモデル化します!

「MINI-Z 新規ボディアイディア募集キャンペーン!」のリクエスト集計結果がこちら。

https://rc.kyosho.com/ja/thank-you-miniz-new-body-campaign/?___store=rc_ja&___from_store=rc_en

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