障がいがある方が目の輝きを取り戻すきっかけはミニッツでした

コミュニケーションツールとしてミニッツが果たした役割とは?

「たまたま手に入れたミニッツのウレタンコースが契機となって、私たちの活動は大きく広がっていきました」。そう語るのは、特別支援教育に携わるスタッフが中心になり、ミニッツを通して障がいがある方をサポートするR/Cサークル『RC222(アールシーミニッツ)』で事務局長を務める穴田義則さん。障がいがある方が余暇を通して地域や社会に適応するためのツールとして、ミニッツは最適なアイテムだったという。「障がいのある方の余暇はスポーツなどを仲間と楽しめる人、仲間がうまく作れずにゲームなどをひとりで過ごすしかない人などさまざまです。特別支援学校に勤める身としては、仲間と楽しめる余暇を経験し卒業してほしいと考えていました。

そんな時にミニッツのウレタンコースを手に入れたのですが、これが何かに役立つのではと考えたんです。さっそく試してみると、生徒たちはミニッツを走らせることはもちろん、コースを設置する作業にも楽しさを見出していました。巨大なパズルを組んでいるような感覚があったのでしょう。また、レイアウトを決める人、ウレタンマットの位置を指示する人、ウレタンマットを敷く人といったように、自然に役割分担ができるようになっていったんです。加えて、ミニッツは年齢、性別、体力や体格に関係なく、みんなで一緒になって楽しめるのも魅力だったのでしょう。

それまでにもいろいろな試みを行うも正直うまくいかないことが多かったのですが、ミニッツを取り入れて以来、生徒たちが目を輝かせて楽しむ姿を見てうれしく思っています。実は、私の息子も自閉症という障がいがあり、集団行動や人との会話が苦手です。でも、ミニッツを始めてからは人との会話が楽しくなってきているんだな、という手応えをすごく感じています。障がいのある方を温かく見守ってくれる旭川の土壌も大きな支えになっていますが、ミニッツで広がった人とのつながりを大切にしながら、より多くの人に参加してもらえるよう、今後もRC222の活動を続けていくつもりです。

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