ミニッツコラムVol2:単四アルカリ乾電池でもよく走る!

 この日はビギナーズデーということを差し引いても、いつもに増して大勢のお客さんで賑わっているといいます。


とりわけ目立つのが親子連れのお客さん。


 冒頭で紹介した、この日、この場が初めてのミニッツ体験で、箱開けの儀式から始めるという親子をはじめ、数組の親子連れがミニッツを走らせています。R/Cカーというのはフィジカルなスポーツと違って、体力や年齢差はあまり関係ありません。そのため大人も子どもも同じフィールドで、一緒になって遊べるというのがいいですよね。

この日初めてミニッツに触れたという親子。「ミニッツRWD マクラーレン12C GT3 2013」の箱明けからミニッツライフが始まりました。お子さんは絶対この日の記憶を覚えていますよね。とてもいい感じです。

ビギナーコースで走らせ始めたボクは、ここの常連さんと思わしき小学生のドライバーたちと、大人であることを忘れて競争してしまったしだいで…。

このお店のビギナーズデーでは、お店のミニッツエキスパートスタッフの方が何でも相談に乗ってくれる「MIMI-Zクリニック」を開いています。クルマのセッティングから操縦方法のコツまで、ビギナーだからこそ次から次へと湧いてくる疑問に応えてくれるのはありがたいかぎりです。


 さて、実際にミニッツを走らせてみて驚いたのは、とにかくよく走る、ということ。例によって昔、R/Cカーを走らせていた感覚からすると、クルマの動力用電源として乾電池なんて論外で、少なくとも当時はニッカド電池で走らせるというのが当たり前でした。それがミニッツでは単四型アルカリ乾電池4本なんて、まさにオモチャだとたかをくくっていました。


 でも、送信機のスロットルを引いて走り出すボクのGT-R(R35)は、乾電池とは思えないほどスルスルと、いや、ビューン!とストレートを駆け抜けていくではありませんか。そう、確かに今や電池で本物のクルマが走る時代です。そりゃあ1/27スケールのR/Cカーがアルカリ乾電池でスルスルと走るのも当然のことかもしれません。それにしても“遅い”とか“抵抗感”なんて微塵も感じさせずにスムーズに走っていくミニッツ。これには本当に驚きました!

 で、その走りの中身がまたシブい! このサイズながらきちんとサスペンションが備わっていて、フロントなんかサスが沈むのに応じてキャンバー角が付いていく「VCS:バリアブル・キャンバー・サスペンション」なんて機構まで備わってます。コーナーで車体をロールしながら走っていく姿はスケール感たっぷり。「コーナーは優雅に滑らかに、ストレートは木立を抜ける姿を横から…」なんて、走らせながら妄想は膨らむばかりです。

こちらのお店はカーペットコースで、スピードに慣れるところから始めます。ロールしながらコーナーを曲がっていくGT-R(R35)の走りにウットリ。


 R/Cカーの楽しみの一つは、クルマを上手に操縦することですよね。それがひいては速く走ることにつながって、勢いレースで上位を狙う、なんてことにつながっていくものです。ただボクの場合、その上手さのベクトルがいかに本物っぽく走らせるか、という方向に向いてしまうんです。


 そのくらい、佇まいも走りもよくできているというのが正直な感想。付け加えておけば、付属の送信機Syncro KT-531Pは、最初の箱出し状態では「トレーニングモード」という、練習用にスピードが出ない走行モードになっていて、出力が制限されない「ノーマルモード」との切り替えができます。これで走らせればスケール感も高く、さらに実車感を極める走りが狙えるかも!?


 ちなみにこのビギナーズデーに来るお客さんは、確かにレースのようにビュンビュン走らせてはいますが、必ずしもレース出場を目指しているのではないといいます。あくまでも自分の好きなクルマのミニッツを、イメージする通りに走らせたいという目的の人がほとんど。京商のスタッフによると、ここに来る人たちはR/Cカー好きはもとより、「クルマ好き」という気持ちが大きいそうです。

発売されたばかりの「ポルシェ 911 GT3 RS」が、もう欲しくなっていたり。何台も増車できるのも大人ならでは(笑)


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