京商ミニッツは誰のモノ?

ダークホース、別売りホワイトボディをマークせよ!

小スケールながら、コンベンショナルな1/10スケールのRCにも匹敵する走行性能やセッティングで人気を博す京商MINI-Z(ミニッツ)。走らせて楽しいのは誰もが知るところだが、本項ではRCファンだけのものしておくにはモッタイナイ、そのホワイトボディの新たな楽しみ方を紹介したい。


京商ミニッツのデミオに私がはじめて遭遇したのは、昨年のホビーショー事前撮影会だった。それはミニッツの新基軸のひとつ、前輪駆動シャシー(FWD)用の最初のボディとして開発されたものだったが、何よりも目を惹いたのがそのサイズ感だった。ミニッツと言えば、プラモデルのグローバル・スタンダードである1/24よりも、ひとまわり小さな1/27というスケールを採用しており、それが良くも悪くも独自の世界を構築してきた。


私の周囲にも「ミニッツが1/24だったら好きなプラモデルのボディを載せて楽しめるのに」といった声が少なくなかったが、このデミオに関しては一見して「これ、もしかして1/24?」と思わせられるミニッツとしては大ぶりなボディが気になった。近くに置かれたスペック表にはボディの全幅70mm、全長156.0mm、ホイールベース98mmと書かれていたので、実車のスペックと照らし合わせてみると全幅はほぼ正確な1/24、全長は13mm短くデフォルメされていることが分かった。しかし、デフォルメが秀逸で、そのボディは実車を忠実にスケールダウンしたかのような印象を見るものに与える。

【商品名】マツダ デミオ XD ホワイトボディセット
◎プラスチック製未組み立てボディ◎価格:¥2,800(税別)
http://rc.kyosho.com/ja/rccar/miniz/whitebody/mzn188.html

未塗装のワンピースボディおよび外装パーツ、スモーク調のウィンドウパーツ、ホイール、一部彩色済みの灯火類などから構成されるセット。ミニッツのMA-03Fシャシー装着用のマウント類も付属。転がし用のシャシーやインテリアは付属しないので、ディスプレイ用モデルとして楽しむ場合は、自作や流用などでの対処が必要だ。


 それからしばらくミニッツのデミオのことは忘れていたのだが、ふと会社帰りに寄った某大手家電量販店で『マツダ デミオ XD ホワイトボディセット』なる、リプレイス用のボディキットに遭遇。即購入と相成った。やはり改めて眺めてみてもいい形をしている。最初はジャンクのプラモデルのシャシーなどを組み合わせて適当に形にしようかと思ったのだが、それではあまりにもケースバイケース的要素が強すぎて参考にならないので、誰もが簡単に自作できる“板シャシー”を自作して、スケールモデル風にデッチ上げてみることにした。

インテリアはハセガワのミニクロスオーバー用を流用。ウィンドウパーツはかなり濃いスモークなので、インテリアはオミットしても問題ないかもしれない。そもそも全く意匠も違うので、デッチ上げついで左ハンドルにしてみた。


ホイールはタミヤのニュービートル用。タイヤはオレンジウィールスのストレッチ。フェンダー裏を削り込んであるので、前輪は回転、ステア可能。
マフラーは径の異なるプラパイプで自作。ナンバーはキットの部品を上下逆さまにつけて、本来の固定用ダボを、跳ね上げステー代わりとした。


キャンバー角は雰囲気を優先して、大きめにしている。オレンジウィールスのストレッチタイヤはスリバチ状なので、かろうじて接地面積は稼げている。


ファクトリーストックもアリだが、カスタムすることでより増す愛着

たまたまあったタミヤのニュービートルホイール。そこからヒントを得て、ボディカラーは同じくニュービートル純正のサイバーグリーンに塗ってみた。調色レシピはガイヤの純色イエローに純色グリーン少々、そこに白、クレオスの旧8番シルバーを添加。そこに同量のガイヤ・スーパークリアーを混ぜてから希釈してエアブラシで吹き付け。オーバーコートはクレオスの46番クリアの缶スプレーで行っている。


ヘッドライトは黒のみ彩色されたクリア成型のハウジングとクリアカバーの2ピース構成。実車写真を参考につや消し白でLED部を、メッキ調塗料でモールディングをそれぞれ塗装。


テールライトレンズは彩色済み。


ボディに一体成型されたリフレクター部はメッキ調塗料を吹き付け。


アンテナとドアミラー、ワイパーは軟性樹脂での成型。リアスポイラー別パーツとなる。


サイドウィンドウのサッシ類はウィンドウパーツに一体成型された上で、つや消し黒で塗装済み。フィッティングも抜群。


 果たしてそれは、1/24のプラモと並べてみても遜色のない、スケールモデルに仕上がった(と自分では思っている)。願わくば、今後京商から、1/24として許容範囲の雰囲気のミニッツ用ボディが発売されることなども期待したくなる。私としては例えばパオやフィガロ、Be-1といったパイクカーや、3〜5代目のスターレットなど国産ヤングタイマーなどが楽しいのではないかと思ったりもしている。


コレがホントの板シャシー !?究極の手抜きながら意外と使えるゾ

タミヤの2mm厚のプラ板で自作した板シャシー。フロントは従来のダボ穴、サイドは従来のボディ側のマウント用フィン、リア側はバンパー下のラウンド面に突っ込むように挟めばガタつくこともなくピッタリ収まる。ブレーキユニット、フロントキングピン、タイロッドはジャンクパーツからの流用品。ホイールは差し込んであるだけで固定していないが、フェンダーの耳にタイヤのショルダーが引っかかるため脱落することはない。リアはプラ板とプラパイプ工作。左右対称、水平垂直は慎重に。


鵜飼 誠

1973年神奈川県横浜市生まれ。物心ついたころからのクルマ好き。アルファベットはクルマのエンブレムで覚えたというのも実話。幼少期はカーグラフィック誌を絵本代わりに育つ。1996年にネコ・パブリッシングに入社。デイトナ、カー・マガジン、J's Tipo、ホンダスタイルなど数々の自動車雑誌の編集を担当。自動車であれば何でも好きという雑食系。2014年からモデル・カーズ誌に配属され、2015年から編集長に。愛車は免許を取って以来の米車党。現在は1983年型マーキュリー・ゼファーを所有。現在は二人の息子をクルマ好きにしようと英才教育中。


モデルカーズ265号 2018年6月号

『モデル・カーズ』(Model Cars)

1985年創刊のミニカー&プラモデル専門誌。自動車のミニチュアとプラモデルに関するものであれば、最新情報、絶版品情報、イベント情報などを幅広く掲載。ここで言う自動車とは、国内外の4輪、レースカー、商用車、建機なども含んでおり、一般的な自動車雑誌よりも守備範囲は多岐にわたるため、バラエティ豊かな誌面が楽しめる。強みは、ミニチュアの世界にとどまらない、実車趣味とリンクした、ヒストリーや知識も提供している点。

Kyosho Style

京商プロダクツと「ヒト・モノ・コト」。

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