初めてのMINI-Z CUP 親子や女性のビギナーが増加中!?

 2019シーズンのレースシーンも夏を迎え、続々と地区大会が開かれている。MINI-Z CUPでは、4月には山形のS-MALLでミニッツミーティングが開催され、6月初旬には地区大会の初戦となる関東ブロックの大会が開催された。


いずれも盛況を博しているが、最近増えているのがミニッツカップに初めてエントリーするといった初心者の親子連れや女性の参加者だ。

 もともと、完成済みの車体とプロポがパッケージされ、単四型乾電池4本を入れさえすれば、すぐに遊べる手の平サイズの手軽なRCカーとして生まれたMINI-Z


その一方で、スケール感を重視した精巧なボディや、より大きなスケールのRCカーと変わらない本格的なメカニズムは、ビギナーだけでなくエキスパートのニーズにも応える魅力を持っている。


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 最近のMINI-Z CUPにはファイナルチャンピオンシップの参加権がかからないノービスクラスや、ミニッツカップの雰囲気を体験できる「ミニッツエンジョイラン」というクラスが設けられている。


また、2019シーズンからはドライバー2名のチーム戦で、スピードに制限のかかる3セルのバッテリーを交換しながら走る「エンデュランスクラス」といった、純粋に速さだけを求めるのとはまたひと味違うクラスも設けられている。


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 そんなこともあってか、最近は各地区大会のエキスパートドライバーの中に、ミニッツカップが初めてという参加者が増えてきている。ここでは、6月9日に神奈川県横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで開催された関東地区大会で、ミニッツカップのビギナーにその魅力を聞いてみた。


●海老原奏多くん 俊雄さん


 レーシングカートを楽しむ俊雄さんに連れられて、カートレースやスーパーGTに連れられてクルマが好きになった奏多くん。スーパーGTを走っているマシンと同じRAYBRICカラーのNSXがお気に入りだという。


 この日は奏多くんがノービスクラスに、俊雄さんがプロダクションクラスにエントリー。普段は地元のホビーショップにあるカーペットコースを走らせていることもあって、初めてのウレタンコースに苦戦。「クネクネと曲がりすぎてむずかしいけど、レースには勝ちたい」とチャレンジ魂をのぞかせていた。


●大澤巧夢くん 慎一郎さん

 巧夢くんは2年ほど前から慎一郎さんが自宅で走らせているのを見てMINI-Zを始めた。普段は自宅で走らせるだけでなく、月に1回くらい親子でサーキットに足を運んでいるという。


 巧夢君の愛車はR32型日産スカイラインGT-R。「古いカタチのクルマが好き」という巧夢君を「人が使っていないものを使いたがる」という慎一郎さん。レースは巧夢君がエンジョイランに、慎一郎さんがノービスクラスに参戦。予選後に話を聞いた巧夢君曰く「予選は14秒だったから、決勝は13秒より速く走りたい」と具体的な目標を挙げてくれた。


●宇賀那祐喜くん お母さん

 エンジョイランに参加の祐喜くんは4月末にMINI-Zを始めたばかり。「たまたまドムドムバーガー厚木店に行ったらMINI-Zのイベントをやっていて、初めて体験してみたら一目ぼれしちゃったみたいです」とお母さん。祐喜くんはその場でGT-R(R35)を買ってもらい、自宅で走らせ始めた。


 小さい頃から画用紙に駐車場を描いてミニカーを走らせるのが好きだったという祐喜くん。MINI-Zでも付属のコーンを並べて縦列駐車の練習を楽しんでいるというから面白い。祐喜くんにMINI-Zの何が気に入っているかをたずねると、「細かい操作ができてすごくはしらせやすい」という。将来の夢は「京商ではたらくこと」だと、ありがたい言葉をもらった。


●所凉生くん 義弘さん

 GPオンロードカーを楽しむ義弘さんの影響で、小学生の高学年の頃からRCカーを走らせるようになった凉生くん。GPカーの経験はあるがMINI-Zは最近始めたばかりだという。MINI-Zの魅力は、なんといっても走らせる場所を選ばないことだといい、家でも走らせられるため雨の日でも楽しめるのがいいという。


 GPカーの練習にもちょうどいいというMINI-Zだが、「やってみてわかったのがMINI-Zのほうがドライビングが繊細。操作にウソが付けない感じで難しい」と義弘さん。凉生くんも「GPカーに比べてステアリングが敏感で、真っ直ぐ走るのが難しい」とは言うものの、「でも、その分取り組みがいがある」という。さらにMINI-Zの好きなところを聞くと、「ボディが細かく作られていて、本物に近いのがいい」と教えてくれた。



●本田瑞稀くん 康成さん


 家族3人で参加の本田瑞稀くん一家。現在小学2年生の瑞稀くんは、幼稚園の頃にも一度MINI-Zを経験するも、その後しばらく離れてしまっていて、去年から再び走らせ始めたという。そして2月に開催されたMINI-Z CUP 2018ファイナルチャンピオンシップを見にきて、MINI-Z CUP参戦を目指しタイムを計って走るようになった。


ファイナルチャンピオンシップを見てからというもの、瑞稀はどんどんうまくなってきました」という康成さん。親子お揃いのアウディR8のボディは「走らせやすい」と瑞稀くんのチョイスだとか。今は康成さんと互角に走れる瑞稀くん。MINI-Zの楽しさを聞くと、とにかく「タイムを出すこと」だという。

●加藤みゆきさん

 2日目の日曜日のエントラントでただ一人の女性参加者となった加藤みゆきさん。たまたまホビーショップでMINI-Zの存在を知り、一目ぼれしてその場で買ってしまったという。「最初は思った通りにうごいてくれなくて、操作がすごく難しいと感じました。それでも練習を重ねるうちに、だんだん思い通りに動いてくれるようになるのが楽しくって」という加藤さん。多い時には週に2回はMINI-Zのサーキットに足を運ぶ。


 今回初挑戦となったMINI-Z CUP。やはり初めてのレースは「難しいけれど面白い。できないから嫌になるんじゃなくって、練習してまた来ようと思いました」と加藤さん。自宅の一部屋を“MINI-Z部屋”にしたいといい、次の目標は2月のファイナルチャンピオンシップで開催予定の日産ファンクラスへの参戦だという。

 マイペースでそれぞれの目標に向かってチャレンジするビギナーの姿はほほえましい。エキスパートも誰だってコトの最初はビギナー。


 今年誕生20周年を迎えるMINI-Zがこれだけ長く愛されてきたのは、そんなビギナーからエキスパートまで、思い思いのスタイルで楽しめるRCカーだからではないだろうか。

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