R/Cモデルは立派な工業製品です。
自分で実際に組み立ててみるとより実感することができるが、R/Cモデルには実に数多くの素材が使われている。大別すると金属パーツと樹脂パーツのふたつに分けられるが、ひと口に金属パーツといっても鉄/アルミニウム合金/ステンレス鋼/チタンなど、樹脂パーツにおいてもカーボン/FRP/ポリカーボネート/ABS/ナイロンなどといったように、R/Cモデルに使われる素材は挙げだしたらキリがないほど、細かく分類することができる。世間一般には“R/Cモデル=おもちゃ”というイメージが浸透しているかもしれないが、実車でも使われているようなカーボン素材やアルミニウム合金、チタンといった高級素材をふんだんに採用しているR/Cモデルは決して“おもちゃ”ではなく、立派な“工業製品”であることが十分に理解していただけるだろう。
さらにいうならば、例えばアルミニウム合金ひとつをとってみても機械的性質や特徴が異なる『2017』、『5052』、『6061』、『6063』、『7075』など数多くのグレードが存在するが、R/Cモデルの開発者は上述したような多岐にわたる素材やグレードについて、それぞれの長所・短所をしっかりと吟味して、適材適所で使い分けることによってユーザーに求められているハイパフォーマンスとハイクオリティの両立を実現している。
普段の生活のなかではなかなか出会うことがない素材の集合体といっても過言ではないR/Cモデル。そこに使われるパーツのひとつひとつにも開発者のこだわりはぎっしりと詰まっているのだ。
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