Hondaレーシングドライバー 道上 龍×武藤 英紀×野尻 智紀。〜束の間の休息は京商エンジンカー!?〜

シーズンインの多忙極めるスケジュールにも拘らず、レーシングドライバーが楽しむ『京商エンジンカーの世界』。リアルレーシングシーンで活躍するHondaのレーシングドライバー道上 龍さん、武藤 英紀さん、そして、野尻 智紀さんは、マイマシンを有して、ドライバー、メカニック、走行マネージメントまで、全部一人で楽しめるRCカーの魅力にハマっているという。彼らにとっては「実車もRCも」ある意味同一線上に存在し、全て自分のモノ、自分のStyleとして書き換え楽しんでしまう。

 何処となく実車と同じオイルの匂いがするRCサーキットで、プライベート話も交わす先輩と後輩。そしてYoutubeを見ながらレーストークに華を咲かせ、あの日の実車レースの出来事を振り返り笑っている。たぶん、彼らのフラットな感覚の傍で「京商エンジンカー」というアイテムがリラックスさせることのできる「物質」と「価値観」が内包しているのかもしれない。どうやら“KYOSHO LOGO”も気に入ってファッションしてくれているようだ。

撮影:「サガミ堂RCレーシングトラック」


● INTERVIEW “ Ryo Michigami 道上 龍 ”

MY FAVORITE MACHINE:1/8GP KYOSHO INFRENO GT2 Type-R✳只今、最新版のGT3へ乗り換えを検討中。

GPカーは、まずは自分でマシンを組み立て、調整しなくてはうまく走りませんよね。“マシンをいじる”といった要素は、慣れ親しんできたレーシングカートの延長って感覚で、僕自身が好きなんだと思います。完成仕立てのマシンの初走行は実車と共通するところが多いですね。実際、レーシングカーのシェイクダウンは独特で、エンジンが初めて熱を持つことで、潤滑剤なんかが焼ける匂いがコックピットに漂います。コレって、GPカーのエンジンかけてブォーンと走ったときの何かが焼ける匂いに通じるんですよ。クルマを操っていて“どこも問題ないか”“ちゃんと走るのか”と思うドキドキ感はまったく同じ。“俺の組んだクルマが走ったわー”と、ちゃんとコースを周回できたときの達成感は、新車のテストにも負けてませんね。

 とある実車レースで、タイヤ交換でピットインしたときのことですが、周りはババババッといくのに、何故かウチのチームはタタッタタッとレンチの動きが鈍いんです。とにかく他のチームより10秒くらいは遅い。“なんでやー”と機材をチェックすると、窒素ボンベの空け忘れ。

サーキットでは、全部の作業を自分でやりたいな…と、常に感じていますが、GPカーはマシン作りからすべてが行える。

自分好みに調整しつつ、イメージ通りにマシンが育ったときは、本当に愛してやまなくなる。“最後まで自分でやり遂げられる…”僕の性格を満足させる魅力が詰まっているから辞められないんだなー、と強く感じますね」


【道上 龍 Ryo Michigami プロフィール】

・1973年3月1日生まれ

・奈良県出身 A型

 チーム : Honda Racing Team J.A.S.

・2017年:FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)日本人初のレギュラードライバーとなる

・2016年:FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第9戦日本ラウンドスポット参戦。

・2015年:全日本選手権スーパーフォーミュラ参戦 DRAGO CORSE チームオーナー兼監督。またDrago Modulo Honda Racingを立ち上げチームオーナー兼監督としてSUPER GT500クラスに参戦。

・2000年:全日本GT選手権SUPER GTにおいて、チーム無限×童夢プロジェクト NSXチャンピオン



● INTERVIEW “Hideki Mutoh 武藤 英紀”

MY FAVORITE MACHINE:1/10GP KYOSHO V-ONE R4sラバータイヤ仕様 エンジンレスキット✳只今、最新版のV-ONE R4sⅡへ乗り換えを検討中。


「最初はクラッシュばかりで、手に負えるかなぁと感じたところもありましたが、今は楽しくてしょうがない。趣味がなかった僕に、熱中できるモノを手に入れた感じなんだ。

電動RCカーの経験はありませんが、自分は、GPカーが合っているようです。とにかく音が堪らなく、暖機中にブォンブォンと煽っているときのサウンドが最高!

2年目に入って“ここをいじれば、こう動く…”と、メカニズムを把握するごとに実車に近いんだなーと、奥の深さを感じてます。

今は、とにかくレースに出てみたい…。一度、ぶっつけで出場したときは、初参戦ということもあって、緊張から胃が痛む思いをしましたが、そのときより成長しているハズ! 

これからは、たくさんのレースを走ってGPカーのスキルアップを目指したい。

目標があった方が練習に身が入る、GPカー漬けの毎日も刺激的でいいかもね。


【武藤 英紀 Hideki Mutoh プロフィール】

・1982年10月6日生まれ

・東京都出身 AB型

 HONDA/SUPER GT チーム無限

・2016 SUPER GT GT500 13位

・2015 SUPER GT GT500 8位

・2014 SUPER GT GT500 14位、全日本選手権スーパーフォーミュラ 14位

・2013 SUPER GT GT300 チャンピオン、全日本選手権スーパーフォーミュラ 参戦

・2010 インディカー・シリーズ 18位

・2007 インディ・プロ・シリーズ 2位(ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得)



● INTERVIEW “Tomoki Nojiri 野尻 智紀 ”

MY FAVORITE MACHINE:1/10GP KYOSHO V-ONE R4sラバータイヤ仕様 エンジンレスキット

✳最新版のV-ONE R4sⅡへ乗り換えず、まずは、このマシンを知ることが必要と言及している。

「武藤さんのバトルを見て、すぐに道上さんにマシンを組んでいただき半年が過ぎました。

実際のレースもそうなんですが、GPカーはとくに集中しますよね。何も考えずに自分の世界を構築できる…なんか贅沢な時間を過ごしているようで、最近はその瞬間に魅せられている自分に気が付きました。普段の生活で、こういった環境を作ることは難しいのでは…と思います。

レーシングカートに熱中していた頃もそうですが、何かに集中しつつ動かすことが好きなんでしょうね。GPカーに慣れてきた今は、ただ周回を重ねるだけでも満足なんですよ。

普段、ボーッと過ごしていても、つい仕事のこととを考えてしまうことが多かったですが、最近は、GPカーのことが頭から離れず…。いい意味で仕事を忘れることができて、気分転換につながっているようです。

時間に余裕があれば、とにかく集中して練習したいですね。今日はコレをやって、明日は次のステップにチャレンジと、色々とトライできる。あとはレースの緊張を、是非、体験してみたいです」



【野尻 智紀Tomoki Nojiri プロフィール】

・1989年9月15日生まれ

・茨城県出身 B型

 HONDA/SUPER GT オートバックス レーシング チーム・アグリ

 HONDA/全日本スーパーフォーミュラ選手権 ドコモ チーム ダンディライアン レーシング

・2016 SUPER GT GT500 15位、全日本スーパーフォーミュラ選手権 9位

・2015 SUPER GT GT500 14位、全日本選手権スーパーフォーミュラ 7位

・2014 SUPER GT GT300 10位、全日本選手権スーパーフォーミュラ 10位

・2013 全日本F3選手権 4位

・2012 全日本F3選手権 5位

・2011 全日本F3選手権Nクラス 2位

・2010 フォーミュラチャレンジ・ジャパン 5位

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