今回のテーマは、ステアリングとスロットルのコントロールを司る“リンケージ”の調整。
説明書にはリンケージを組み立てる際の長さや注意点などが
細かく記載されているので、それに従えば基本的には問題ないが、
それでも知っておいて損はないTipsがある。
そこで、今回はステアリング、次回はスロットルの2回に分けて
リンケージの調整方法を紹介する。
ナビゲーター:京商・宮崎和弘
インファーノGT3開発担当者。EP/GP、競技モデル/ファンモデルを問わず、あらゆるRC モデルの開発に従事。「スタビライザーと同様に、リンケージも意外としっかり調整できていないケースが見受けられます。ここをしっかり調整しておかないとクルマがちゃんと走らないだけでなく、サーボにも負担がかかりますので、“送信機側で後々調整すればいい"とは考えず、組み立て時から確実な調整を行いましょう」
ステアリングリンケージの調整方法
ステアリングリンケージはハンドリング特性に影響を及ぼす調整箇所。例えば、『左右のコーナーで曲がり方が違う』という場合もステアリングリンケージの調整に不備がある可能性が高い。そうならないための作業手順・チェック方法をさっそくみていこう。なお、今回の事例では京商製の送信機『KT-432PT』を使用して実施している。
調整に関連する送信機側の初期設定を行う。エンドポイントアジャスター(EPA)とデュアルレート(D/R)は左右とも100%に、トリムとサブトリムは0%(中立)に合わせる。
フロントサスペンションのキャンバーとトーが左右で同じ角度になるように調整するのが大前提。ターバックルロッドを回してタイロッドとアッパーアームの長さを調整し、左右のキャンバーとトーを合わせる(GT3キット標準のターンバックルロッド露出部寸法はタイロッドが約27.2㎜、アッパーアームが約9.0㎜)。
送受信機の電源を入れて送信機でステアリングを全開に切った時、ステアリングサーボから“ジリジリ”という音が出ていたら、サーボに負荷がかかっている証拠。EPAの数値を下げていき、フル舵角時でもサーボから音が出ないポイントを探す。組み立てに不備がなければ、EPAの数値(CH1)は左右でほぼ同じになる。
では、ステアリングのEPAが左右で大きく異なる数値になった場合はどう対処すればいいのだろうか? 原因のひとつとして、上の×で示す写真のようにサーボホーンとサーボセイバーの位置関係が平行になっていない可能性があるので、まずはそちらをチェック。また、キャンバーとトーが左右でそろっているかどうかもあわせて確認・再調整しよう。
KYOSHO CUP 2018 ※インファーノクラス開催予定日程はこちら
8月18日(土)/19日(日)北日本大会 長野県『しらかば2 in 1サーキット』
9月16日(日) 北海道大会 北海道『オーム輪厚RCサーキット』
11月3日(土)/4日(日) 四国・九州大会 香川県 『ホビーセンターSPK』
次回のインファーノGT3コラム Vol.8は『リンケージの調整(スロットル編)』をお届けします。お楽しみに!
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→ インファーノGT3コラム Vol.3:ダンパー組み立て&ボールエンド取り付け
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