ミニッツから学ぶべきこととは?(教育サポート)

2018年7月、鹿児島県薩摩川内市でスタートした『ミニッツモータースポーツアカデミー』。このプロジェクトは“学びの場”を地元の子どもたちに提供することを目的に、京商・ミニッツを教材にして自動車の構造/モーターや乾電池の仕組み/工具の簡単な使い方/電気の基本などを楽しみながら学ぶものだが、この取り組みを行政側の立場からサポートしているのが東川内 尚文さんだ。ミニッツモータースポーツアカデミーでは自らインストラクターとして子どもたちにさまざまな学びを提供する東川内さんが、ミニッツカップ2018 ファイナルチャンピオンシップに参加する愛娘の夕凜さん(小学6年生)とともに鹿児島県から上京。ここでは、現在の取り組みからミニッツモータースポーツアカデミーに対する想いなどを東川内さんに訊ねてみた。


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2:ミニッツから学ぶべきこととは?

3:“学び”の視点でみるミニッツの魅力

インタビュー:東川内 尚文さん
薩摩川内市産業支援センター 副センター長

薩摩川内市企業連携協議会 事務局※奥様と愛娘の夕凜さん(小学6年生)


「薩摩川内市の小規模事業者間の連携強化に重点を置きながら、地元の企業を支援することが私の主な業務です。薩摩川内市にはいろいろな製造業があり、レベルの高い企業もありますが規模が小さく、大きい仕事が受注できないという悩みがあります。


だから、企業間の結びつきを強くして、“薩摩川内市”という大きな企業ができればいいなと。そういう理念の基に薩摩川内市企業連携協議会が発足しそこの事務局としても働いています。当たり前ですが、主要都市にあって薩摩川内市にないものは沢山あります。その一つは学校以外での学びの体験です。ミニッツカップもまさに地元にはないものです。


鹿児島にいるだけでは出会えないというか、見る機会すらありませんから。“出会えるもの”をつくるための活動の一環として、ミニッツモータースポーツアカデミーは私にとってまさに渡りに船でした。」


このような背景に加え、“人口減少”も地方都市が抱える問題のひとつと語る東川内さん。人口減少をどう止めるかは大きな課題であり、「危機感も大きい」と東川内さんは語る。


「人口減少を止めるには、地元にどんな企業があるのかを知ってもらうことが重要です。それを知らないことには、就職活動の際に地元に残るという選択をしてもらえませんからね。でも、地元にどんな企業があるのかを高校生の段階で知っても、その時点ですでに県外へ出ることを決めているという生徒が大半なので、小学生や中学生の段階で地元の企業を知ってもらうことが大事です。


そのような趣旨から昨年『わくわく お仕事博覧会』を開催しました。


実は、私も首都圏で働きに出て鹿児島に戻ってきたひとりですが、地元の企業云々ということ以外にも、“学び”に対する親御さんの姿勢が首都圏と地方都市とで大きく違うと感じています。地方都市では子どもを学校に行かせて、塾に行かせて、そこそこ有名な高校に行かせて……というラインしか見えていないんです。


薩摩川内市で開催したモータースポーツアカデミーもそうでしたが、“●●教室ありますよ”とか“○○アカデミーありますよ”と告知をしても、そこに来られるのは地元出身以外の親御さんが多いんです。本当は、地元の方に来ていただきたいですし、そういった状況を何とかしたいという想いもありますね」

東川内さんのコメントからもわかるように、ミニッツモータースポーツアカデミーの活動はこれからが正念場を迎えることがうかがえるが、教材としてのミニッツの魅力もミニッツモータースポーツアカデミーを継続的に行っていくうえで重要な要素のひとつであることにはまちがいない。果たして、東川内さんが感じるミニッツの魅力とは?


「世の中にはいろいろな教材がありますが、それらにはないものがミニッツにはあります。一般的な教材は完成したらそこで終わり、教える側も“はい、できました”で完結してしまいます。でも、ミニッツには“その先”がありますよね。極めれば、日本一にもなれます。

そして、日本一に至るまでの過程も学びになります。小学生だろうが中学生だろうが、大人と同じ舞台で戦えますよね。スポーツと違って、体格差によるハンディがないことも魅力です。しかも、操縦するプレイヤーと、マシンをつくるエンジニアというふたつの側面を同時に体験できます。コスト的にも決して高いものではないので、小さいながらも緻密に作られたミニッツは奥が深く教材としてすごく優れていると思います」

もともと理系畑で育ってきたこともあり、「ミニッツには興味津々」だという東川内さん。将来、プログラマーになりたいと語る愛娘の夕凜さんにも、学びの場としてミニッツモータースポーツアカデミーの参加を促した。「最初はお父さんに無理矢理連れてこられ感じでした(笑)」と当時を振り返る夕凜さんだが、今はミニッツを走らせるのが楽しいという。


「走らせてみたら意外とおもしろかったのにはビックリ! リアリティがあって、おもちゃのR/Cカーとは動きが全然違うんです。“自分が運転している、自分ってスゴい!”って。走らせていてすごく満足感があって、すごく楽しいんですよね。実車を運転したことがないので、本当はリアルかどうかわからないんですけどね(笑)。

なんとなくですけど、ミニッツを始めてから集中力とか反射神経がよくなったかも!? です。今回参加したミニッツカップ2018 ファイナルチャンピオンシップは初めてのレースでしたが、とにかく楽しかったです! 他車とのバトルだったり、MCに名前を呼ばれることだったり、すべてが新鮮でした。地元に帰ったら、みんなに“絶対に楽しいよ”と伝えたいです」

今では、親子をつなぐコミニュニケ―ションツールとしての役割も担っているミニッツ。ミニッツ、そしてミニッツモータースポーツアカデミーを通して、夕凜さんにどのようなことを学んでほしいと東川内さんは考えているのだろうか? 


「娘はゲームが好きなので、パソコンでゲームをつくるにはどうすればいいのかという考えがあるんです。今話題のAIやロボティスクといったものは、実はものすごく物理世界とつながりが強くて、物理世界とパソコンの世界とを切り離して考えられないんです。

ひと昔前はパソコンの性能に限界があったので、今のようなロボットやAIができなかったんです。現在はリアルタイムに動く時代になりました。そう考えると、パソコンの世界だけで物事を進めていくとどうしても限界が出てくるんですよね。

最終目標がプログラマーだとしても物理法則であったり、物がどうできているのだったり、片隅にでも知っておけばプログラマーとしての幅が広がりますし、もし自分の方向性が変わっても学んだ知識がどこかで活きてくるかもしれません。そういった選択肢を幅を広げるという意味でも、モータースポーツアカデミーは重要な学びの場だと思います。」


Kyosho Style

京商プロダクツと「ヒト・モノ・コト」。

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