京商ミニッツレーサー デミオ頂上決戦!?

誤った!? 京商RC用スペア・ボディの活用術

ここに紹介するのは同社の小型(1/27程度)スケールRC、ミニッツレーサーのスペア用ボディ(製品名はホワイトボディセット)を使った新たな模型の楽しみ方。今回は腕利きビルダーに協力をいただき各自のモデリングスタンスを反映した個性豊かなデミオを制作してもらった。


何故にミニッツレーサー?何故にデミオ?

2017年末に京商はミニッツレーサーの新機軸商品として、従来のRWDとAWDに加えて、FWD(前輪駆動)方式のシャシーを発売。その第1弾として登場したのがマツダ・デミオである。まずはプロポと車両が組み合わせられ、すぐに走行が楽しめるレディセット(¥19,800+税)が登場し、次いでホワイトボディセット(¥2,800+税)、ディスプレイ用のオートスケールコレクション(¥5,200+税)でデミオが登場している。デミオに注目したのは1/27がデフォルトのミニッツレーサーにあって、このデミオに関しては全幅がほぼ正確な1/24としては唯一のデミオのモデルであることから今回の企画が発動。


あんなこといいな

できたらいいなを

カタチにする

ベースはコレ

KYOSHO AUTO SCALE COLLECTION

ディスプレイ用シャシーをセットして発売されるオートスケールコレクションのデミオ。ボディカラーは写真のスノーフレイクパールマイカの他、ソウルレッドプレイアムメタリックも用意される。こちらのシャシーにテを入れて遊ぶのも手だが、より個性的なデミオを楽しみたい人に向けてはホワイトボディをオススメしたい。


今回揃ったデミオは合計7台

ホワイトボディをベースに、各自思い思いのスタイルに仕上げていただいた。中には羽山さんのように1台作ってハマり、さらに自分でもうひとつボディを購入して2台目を作った猛者も。ボディまわり以外はシャシー、インテリア(製品はスモークガラスのためほとんど内装は見えないが)は完全自作、あるいは他社から流用する必要があるので、プラモデルキットを組むよりは手間がかかるが、それゆえに完成させた時の悦びはひとしおだ。


Phanton Group C Racer by YUSUKE GOTO


Koenig Specials by MASATO OUCHI


Panem/Rocket Bunny Image by JUN TAKAHASHI


Do you remember the Festiva GTA? by KAZUYOSHI HAYAMA


Kentaman Style by KENTA NAKAO


 Wheel Magic by KAZUYOSHI HAYAMA


Euro Style by MAKOTO UKAI

あり得ない組み合わせが俄に現実味を帯びる奇跡

Phantom Group C Racer

Builder:後藤祐介

毎回、いい意味で奇想天外な作風で我々を楽しませてくれるビルダーの後藤さん。今回のテーマはマツダのアイデンティティから着想した、767Bとのミキシングビルド。

その制作過程に関しては解説をご覧頂きたいが、大胆にして繊細というのが後藤流。おおまかな切断はモーターツールで行いつつ、スピード感を強調するために、いにしえのスカイラインやシルビアのシルエットカーにヒントを得てルーフをやや前傾気味にセットするといった工夫も凝らされている。以外や一番こだわったのはこの手のカスタムビルドでリアリティを大きく左右するスジ彫りとのこと。架空のマシンでありながら、どうやってドアやカウルが開くのか、を考えながらスジ彫りを行うのだという。さらにウイングは実行空力を狙って、単なる787Bの流用ではなくラウンドタイプに交換し、さらにステー自作で高さをルールと整えるといいったロジカルさも後藤さんならではのこだわり。

「この作品から朝日のユノディーエールに浮かび上がるデミオと4ローターサウンドを想像して欲しい」という氏のメッセージを考えるだけでも楽しい。


デミオ、767Bそれぞれのボディのどこを使いどこをカットするのか決め、モーターツールでザックリ切り落としておいてから、何度も擦り合わせをして、理想的な結合接点を探る。接合にはGSR溶着材を用い、強度を上げてある。うまくフィットせず、出来てしまった隙間には、プラリペアを流し込んでおいた。その後、ポリパテを盛り、削りを繰り返し、接合部をスムーズにしてから塗装を施した。


定番のチャージカラーではなく、敢えてマツダワークスの雰囲気がより強いフィニッシュラインカラーのキットを選択。ホイールは767Bのものが、デミオボディで迫力を増したので、同じRAYSの5本スポーツながら、よりワイドトレッドで大径のハセガワトムス88Cの前後ホイールを使った。またグループCシャシーなので、当然エンジンはミッドシップレイアウトになるため、ルーフ上にはエアインテークを設けた。サイドウインドウの「R26B inside」というスカイライン系ステッカーデータを並べ替えたのも、4ローター搭載を匂わせている。


フェンダーとホイールの関係に全身全霊をそそぐ

これぞまさにKENTAMAN STLYEの真骨頂

 Kentaman Style

Builder:中尾賢太

作品のアイデンティティと言えば、大きくアーチ上げされ、マッシブにボリュームアップしたフェンダーと、そこに一分の隙間もなく収まるディープリム・ホイールだろう。今回のデミオもKENTAMANスタンダードな仕上がりで、パテを盛ったというより、板金して叩き出したように見えるフェンダー、アーチ上げと車高のバランス、そして今、人気を博している'80s BBSのアイコン、ターボファンのリム奥へのセットアップ、美しいブリティッシュレーシンググリーンのペイントなど、シンプルながらインパクトある作品となっている。なお、内装やシャシーなどはフジミのミューミニ用を流用加工している。改造したフェンダー上を走るドアラインや給油口のスジ彫りの美しさにも注目していただきたい。


プラモ遊びの醍醐味のひとつ

ホイール選びの奥深さを楽しむ

Wheel Magic

Builder:羽山和良

今回は1台作ってその面白みにハマり、実に2台のデミオを製作してきた羽山さん。その驚異的な制作ペースとクオリティから“ハヤシマジック” の異名を取る氏だが、こちらのデミオは美しい純正色“スモーキーローズマイカ”をイメージしてエアブラシで塗装。そしてジャンクパーツ流用のインテリアで“それらしく”仕上げてある。しかし、この作品のハイライトは何といってもホイール。マツダ好きでも即答するのが難しいかもしれないが、タミヤのサバンナRX-7(SA22C)後期のローター・パターンホイールに増しリムした創作ホイールをセットしており、これが実に良く似合っている。



ロケバニ職人が作る

架空のビス留めオバフェン仕様は説得力十分

Pandem/Rocket Bunny Image

Builder:高橋 淳

これまで数多くのロケットバニー系のビス留めオーバーフェンダー・スタイルのチューンドカーを披露してきたビルダー。

今回のデミオ頂上決戦に際しても、やはり得意技である光硬化パテを使ったフェンダー・メイクに挑戦してきた。またフェンダーのみならず、フロントマスクはPandem 86 V3をモチーフにグリルレス風のノーズセクションや、カナードを一体化したようなフロントバンパーによって精悍な顔つきに変貌を遂げていることがお分かりいただけるだろう。完成した姿からマツダのDNAの濃さゆえか、86というよりもRX-8のような雰囲気も漂うのはビルダーの狙いか、はたまた偶然か。



ビルダーが好んで使うのがタミヤの光硬化パテ。盛り付け後、LEDライトで照射すると硬化する。実車ではビス留めされた別パーツだが、模型ではフィッティングを重視して、ボディに直接パテを盛って造形していく。フェンダーとボディの段差はマスキングテープの重ね貼りでオーバーフェンダーのアウトラインを決め、貼ったままパテを盛り、パテが硬化する前に剥がすことによって再現している。


レーシーなスノコカラーで仕上げられた同作品。大きく開口したバンパーインテークから除くインタークーラーが良いアクセントになっている。ホイールはオレンジウィールズの6スポークをブロンズカラーでフィニッシュ。タイヤは引っ張りタイヤではなく、敢えてエアボリューム感のあるピレリを組み合わせているが、ガッチリ路面をグリップさせるトラックレーサー的な雰囲気を醸し出している。大径の左右2本出しのマフラー、それに合わせて光硬化パテで造形されたリアアンダーディフューザーもレーシーでカッコいい、リアスポイラーはダックテール形状にアレンジされている、室内もロールケージが組み込まれるなど細部まで抜かりなしのフィニッシュ。


フォード・マツダ時代の珍車

フェスティバGTAをトリビュート

Do you remember the Festiva GTA?

Builder:羽山 和良

マツダのコンパクトハッチということから、かつてのフォードマツダ/マツダ体制時代の販売チャネル、オートラマ店で販売されていたフェスティバを連想し、さらにその限定車であるGTA風にオレンジウィールズのテッチンホイールをホワイトに塗って装着。塗装とホイールの交換のみでラテンテイストを演出したのは拍手モノだ。


シルエットの達人が生み出す

あまりにもヤンチャなデミオ・ケーニッヒ

Koenig Specials

Builder:大内 正人

街道レーサー、特にグループ5レーサーをお手本にしたシルエット系マシーンの制作に関して、制作センスや作り込みの上手さで定評のあるビルダー。またその延長線上でケーニッヒ調のカスタムも数多く手掛けているが、今回の作例はまさにビルダーの手腕が存分に発揮されたラディカルな1台に仕上がっている。その過激さから好き嫌いは分かれるところであるが、一番のアイキャッチであるケーニッヒ(テスタロッサ)風のボリューミーなリアフェンダーを見せ場としつつも、前後バンパーを左右前後に延長するなど、車両トータルでチグハグ感を出さないための工夫が随所に凝らされている。お利口さんだけではツマラナイ、模型の楽しみ方の幅を大いに広げてくれる傑作と言える。


複雑な曲面を持つデミオのボディに直線的なケーニッヒ調いフェンダーをマッチングさせるのは実に骨の折れる作業だ。ビルダーは基本的な造形はプラ板で工作して、そこにエポキシパテを盛って生計していく方法を探っている。ホイールは敢えて小経のアオシマ製スピードスターMk Ⅲをチョイスして街道レーサー風味をアップさせつつ、タイヤはMILKWANのレジン製超引っ張りタイヤをセットして地を這う低さを実現している。


ボディ本体には手を入れず、ボディ各部をボリュームアップする方向でまとめあげた作品。リアフェンダーの造形が目を惹くが、実は純正形状をキープしながら、フェンダー幅に合わせて拡張し

リアウイングとのバランスをとって後方に大きくエクステンドされたリアバンパーや、ヘッドライト下のバンパーラインから立ち上がるフロントシルエットフェンダー形状など、改造は多岐にわたる。


モデルカーズ本誌 265号掲載、KYOSHO STYLEご紹介

Euro Style

Builder:鵜飼 誠

2018.05.15 11:21

京商ミニッツは誰のモノ?

ダークホース、別売りホワイトボディをマークせよ!

小スケールながら、コンベンショナルな1/10スケールのRCにも匹敵する走行性能やセッティングで人気を博す京商MINI-Z(ミニッツ)。走らせて楽しいのは誰もが知るところだが、本項ではRCファンだけのものしておくにはモッタイナイ、そのホワイトボディの新たな楽しみ方を紹介したい。

(こちらをクリック)

https://kyosho-style.themedia.jp/posts/4203143


協力:モデル・カーズ・チューニングその七 (株式会社ネコ・パブリッシング)

定価:1389円+ 税

発行年月日:2018年10月22日

Faceook:Creativity -MODEL CAR BUILDERS SOCIETY-

(特集)

ちょっとヤンチャな『モデル・カーズ』をキーワードに、

カスタム&チューニング系のプラモデル作品が一冊を埋め尽くす

『モデル・カーズ・チューニング』の第七弾。

巻頭特集はカローラBROS & 86をテーマに、

歴代のトヨタ・カローラとその兄弟車、

およびトヨタ86を題材としたユニークな作品が勢ぞろい。

第二特集はミニバン&1BOXをフィーチャーしています。

プラモデル好きのアイデアブックとしてはもちろん、

実車のカスタム&チューニング好きにも読んでいただきたい一冊です。


【主なコンテンツ】

●アオシマ PRE-PAINTED MODEL KIT&SNAP KIT

●京商ミニッツレーサー デミオ頂上決戦!

●フジミ 板シャシー再考

●MINIVAN&1 BOX REUNION

●EURO STYLE 欧州の風

●プラモデルキットカタログ PLASTIC MODEL KIT CATALOG


Kyosho Style

京商プロダクツと「ヒト・モノ・コト」。

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