スタビライザーを付けるだけで終わっている人はいないだろうか?
実は、スタビライザーは取り付けた後の調整がキモ。加減速時の動きがおかしい……など、マシンの動きに違和感を感じる場合は、スタビライザーの取り付け方が怪しいかも!?
そこで、今回は“スタビライザー”だけに着目して、正しい調整方法をレクチャー!
ナビゲーター:京商・宮崎和弘
インファーノGT3開発担当者。EP/GP、競技モデル/ファンモデルを問わず、あらゆるRC モデルの開発に従事。「お客さんのクルマを見ると、スタビライザーがちゃんと調整できていない人が意外と多いんです。しっかり調整できていないと、加減速時に左右の荷重のかかり方が変わってしまうんですよね。もちろん、コーナリング時の動きも右コーナーと左コーナーで違いが出ますので、操縦していてもしっくりきません。なので、今回は正しいスタビライザーの調整方法を紹介していきましょう」
スタビライザー取り付け&調整方法
①スタビライザーを取り付ける前に、まずは左右のリバウンド長を合わせる。GT3の場合、ダンパー上下のボールの中心間距離を計測し、セッティングシートに記述されているフロント78㎜、リア82㎜になるように、ロワアームのセットビスの締め込み具合で調整する。
②スタビライザーロッドは左右で長さが同じになるように組み立てる。
③後々の調整を考えると、ロッドの長さ変更が簡単に行えるように、最初からダンパーエンド(W5015、200円+税)とアジャスタブルロッド3×15㎜(97008-15、300円+税)を別途購入してターンバックル化しておくのも一考。
④スタビライザーをシャシーに取り付ける。この時、ガタがなく、かつスタビライザーがスムーズに動くよう締め込み具合に注意しながら作業する。
⑤スタビライザーロッドをスタビライザーバーに取り付ける。この時に注意したいのは、セットビスを締め込む方向。まずは、写真のように真上から締め込む。
⑤スタビライザーの効き具合が左右でそろっているかを確認。確認方法は、❶シャシーをセッティングボード上に置く→ ❷セッティングボードからロワサスシャフト中心までの寸法を計測(写真)→ ❸そのまま右側のアームを上げていき、左側のアームが上がり出す時の寸法を記録する。これをもう一方のアームでも行い、他方のアームが持ち上がる時の寸法が同じになればOK。
⑦スラビライザーの効き具合が左右でそろわない場合はどうすればいいのか? その調整方法がこちら。「寸法が大きいほうのスタビボールのセットビスを90°、もしくは180°とズラして固定し、再度効き具合を確認してみてください。それでもスタビライザーの効き具合が左右でそろわない場合は、スタビライザー自体がねじれている可能もありますので、そちらもチェックしてくださいね」(宮崎)
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まずは標準セットから走行を始めてみよう!
下のセッティングシートは宮崎がお勧めする標準セッティングをまとめたもの。「比較的どこのサーキットにも対応するセッティング内容になっています。まずはこの状態で走らせてみて、これを基準に自分なりにアレンジしてみてください」(宮崎)
KYOSHO CUP 2018 ※インファーノクラス開催予定日程はこちら
7月28日(土)/29日(日)関西大会 奈良県『OSフィールド』
8月18日(土)/19日(日)北日本大会 長野県『しらかば2 in 1サーキット』
9月16日(日) 北海道大会 北海道『オーム輪厚RCサーキット』
11月3日(土)/4日(日) 四国・九州大会 香川県 『ホビーセンターSPK』
次回のインファーノGT3コラム Vol.6は『クラッチの調整』をお届けします。
お楽しみに!
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